- 2008年8月31日 11:42
- Book
『他人と深く関わらずに生きるには』(新潮文庫)は、自分勝手に生きることを意味するのではなく、自分も自由に生きるかわりに、他人の自由な生き方も最大限認めるということです。ある意味、個人主義と言って良いかも知れません。首尾良くいっている時はよいのだけれど、いざとなった時に世間の重みに耐えかねる時があるのは、他人と深く関わっているからで、深く関わらずに生きていれば、そういうこともないだろうと言うのが、著者の主張です。人間なのですから、誰かと関わらずには生きていられないわけですが、考え方を少し変えて、深く関わらないで生きてみるのも良いかも知れません。一概には言えないことだとは思いますが、他人と深く関わらないためには、ある程度の強さが必要だと思います。他人と関わるのは、ある面弱いからそうするのであり、ひとりで生きていけるだけの強さを持っていることが、他人と深く関わらないで生きることの条件かも知れません。自分自身を大切にするために、他人とは深く関わらないことも、ある意味では必要なことかも知れません。この本には、共感できるところが多かったと思います。こんな世の中ですから、政府のあり方も、この本に書かれているように見直す必要があるかも知れません。