Home > Book > 求めない

求めない

  • Posted by: 春風裕
  • 2007年11月18日 09:56
  • Book

20071118.jpg かねてからこういう本が売れていることを知っていたのですが、先日本屋さんに立ち寄った時に、たまたま目に付いたので、買って来ました。加島祥造さんの詩集『求めない』と言う本です。「求めないー すると」から始まる短い詩を集めた詩集です。とても共感するところが多かったので、紹介させていただきました。既に読まれた方も多いと思います。普通の本と違って、正方形に近い形をしています。正確に言うと13センチ×14センチくらいの大きさです。ペース数は、200ページ足らずで、短い詩が多いのであっと言う間に読めます。一度だけでなく、時々思い出した時に何度も開いて読みたくなる詩集です。税込で1,365円の本で、高いと思うか、安いと思うかは人それぞれかなと思います。僕の場合は、適当な価格だと思いました。一度読んで終わりではなくて、机の上に置いておき、何度もめくりたくなりました。だから、適当な価格だと思ったのでしょう。

 この本を読んだ時、どんな人にも共感できるものなのだろうかと思いました。もしかすると、若い人向けではないのかも知れません。ある程度の年齢になってこそ、共感できる内容の本かも知れません。著者は、80歳を越えていて、相応の年齢になってこそ、本当に共感できる内容なのかも知れないと言うのが、正直な感想です。内容は至って明瞭です。つまり、「求めない」ことでいろんなことに気付くと言うものです。人間は、いろんな欲があって、いろんなものを「求めて」いるわけですが、敢えて「求めない」ことによって気付くところが多いのです。食べることを「求めない」のなら、生きて行くこともできないわけですから、言い換えると「求め過ぎない」と言うのが良いのかも知れません。多くのものを「求め過ぎない」ことによって、生活は簡素にもなるし、恐怖も無くなるし、いろんなものが見えて来るし、自分の本当の望みに気付くかも知れません。「求め過ぎる」と苦しくなって、息が詰まってしまうかも知れません。まさに今の世の中で心の病気になりかけていらっしゃる方は、「求め過ぎている」のかも知れません。こうなりたい、こうありたいと「求め過ぎて」いる、或いは自分はこうじゃなきゃいけないと「求め過ぎている」ことによって、心の病になりかけることがあるんじゃないかと思います。

 著者も書いていますが、「求めること」は人間として必要不可欠なことです。「求めること」を続けて来たからこそ、現代の文明があります。便利な世の中になっています。人としても進化しています。しかし、「求めない」ことによって、気付くものがある筈です。多くの富を「求めること」によって、何かを犠牲にして来たのかも知れません。不必要な富を「求めない」ことによって、心はとても軽くなるだろうし、満ち足りていることに気付くだろうし、自分自身を傷つけることも無くなるかも知れないのです。若いうちには多くを求めた方が良いのかも知れません。やがてそれなりの歳を取った時、「求めない」ことのすばらしさに気付くのかも知れません。若いから、歳を取っているから、そういうことには関わらないのかも知れません。人それぞれなのかも知れません。どちらなのか、それはわかりませんが、この本を読んでみて、気付くか気付かないかに関わっているのかも知れません。僕の場合は、かなりの部分で共感できました。そして、完全に「求めない」ことはできないのだから、「求め過ぎない」ようにしてみよう、そう思ったのです。

Comments:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Home > Book > 求めない

Search
Feeds

Return to page top